hishidaの開発blog

EBシリーズ(EBPocket,EBWin,EBMac,EBStudio),KWIC Finder,xdoc2txt,読書尚友の開発者ブログ

Mobile&EmbeddedDevCon2006

Mobile&EmbeddedDevCon2006(5/31目黒雅叙園)に参加してきました。
個人的に興味のあった、WindowsCE6.0の新機能、Windows Mobile Phone EditionやSmartPhone Editionのアプリケーション認証の詳しい話が聞けたのが収穫。
WindowsCE6.0Platform Builder plug-inのハンズオンセミナーも受けられました。エンドユーザ用アプリの開発ではPlatform Builderはあまり使わないのでいい経験。

WindowsCE6.0の改良点

  • プロセス数の上限が32Kまでに拡大(5.0までは32まで)
  • プロセス毎に2GBまでのメモリ空間(5.0まではユーザ空間全体で2GB、1プロセス32MBのスロット単位の管理)
  • Platform Builderが廃止され、Visual Studio2005に統合された。(Visual Studio2005をインストール後、Platform Builder plub-inをインストールする)
  • OSのレイアウトが変わり、ドライバがカーネルモードで動くようになった(5.0まではドライバもユーザモード)。より堅牢になったが、ドライバ開発には注意が必要。
  • ARMエミュレータ

Windows Mobileのセキュリティについて

http://www.microsoft.com/japan/msdn/pocketpc/general/wmsecurity.aspx

  • PocketPC phone editionとSmartPhoneはセキュリティが強化されており、アプリケーションに証明書をつける必要がある。
  • Mobile2Market(M2M)証明書でアプリケーションに署名すると、世界中のほとんどのCEデバイスで認証される。
  • M2M署名を得る手続きはとても煩雑!
    • 証明書の発行はVerisignまたはGeoTrustの2社が行う。(この段階で法人の所在確認や本人確認がある)
    • 申込みを行うと、1〜2週間でUSBキーが郵送されてくる。
    • このUSBトークンを用いて、Visual Studioのsigntool.exeで、EXE、Dll、CABに自己署名を行う。
    • 署名を行ったEXE、Dll、CABをVerisignまたはGeoTrustに送付すると、M2M署名が行われて送り返される。
    • 1ファイルの署名に毎回1トークンが必要。最初に350ドルで10トークンが購入できる。使い切ると追加購入する。
  • だが全てのアプリケーションが署名を行う必要はない。未署名のアプリケーションは、通常は起動時にプロンプトが表示されて実行許可を行えば実行できる。
  • ただしSmartPhoneによっては、未署名のアプリケーションを実行できない製品が存在する。(例:Nextel i930、Orange(UK)、SKT(韓国))

なお、海外のSmartPhoneでEBPocketを使いたいという質問が過去に掲示板であったので、Microsoft説明員に「海外SmartPhoneで日本語PocketPCのソフトウェアは動くのか。SmartPhoneの日本語化は可能か」と質問したところ、「基本的にWindows Mobile Phone Editionを日本語化するのと方法は同じだろう、ただしMicrosoftとして動作を保証するものではない」という回答。日本語化に成功し、かつ認証しばりがない機種なら、動く可能性ありということか。

番外:WMDCOM Off-line Meeting

  • 参加者のW-ZERO3所有率が異様に高い。一人一人の机の上にW-ZERO3が乗っている光景を想像してください。
  • ナイトライダーごっこシステムの実演は馬鹿受け。
  • 日本のWindowsMobileコミュニティとして、kzou氏を中心としたコミュニティ、WindowsCE FAN、VSUGの紹介。

配布物

  • WindowsCE5.0評価キット(Platform Builder、eVC++4.0)
  • Windows Mobile5.0 Developer Resource kit(Visual Studio2005 pro 90日評価版,SDK,エミュレータイメージ,Active Sync4.0, .NET CF2.0,SQL Server CE and SQL Server 2005 Mobile Edition, Developper Resources)
  • Windows CE6beta(Visual Studio2005 pro 180日評価版,WindowsCE6beta with Platform Builder Plug-in)

重要な注意:CE5.0とCE6.0は共存できない。Visual Studio2005にCE6.0を入れると、CE5.0SDKは使用できなくなる。

余談

  • 目黒駅から雅叙園が見つけられなくて道案内板の前で立ちつくしていたら、同セミナーに参加する外人さんに話しかけられ(日本語は堪能でしたが)、二人でうろうろ探してやっとたどり着きました。