Surface Pro のタイプカバーキーボードは、日常的に使用していると、どうしてもパームレストの部分が汚れやすい。そこで、デスクで使用するときは外付けキーボードを使うことにした。
キーボードに求める条件としては:
- 日本語配列であること(Surface Proが日本語配列のため、英語キーボードだと設定を毎回切り替える必要がある。)
- 机を広く使うため、省スペースであること。テンキーレスか、コンパクトキーボードが望ましい。
- カーソルキーは省略されていないこと。
- キー配置はAの左はControlが好みなので、キー配置をカスタマイズできること。
- 打鍵音が静かなこと。
- 接続方法は有線でも可。(Bluetoothだと製品によっては最初の打鍵で遅延があることがある)
以上の条件だと、お金に糸目をつけなければ、HHKB Professional HYBRID Type-S か、REALFORCE テンキーレス の二択になる。だが、やはり高価なので、あえてそれ以外で探してみたい。
ロジクール KX850CL MX MECHANICAL MINI
最初に候補に挙げたのが、ロジクール KX850CL MX MECHANICAL MINIだった。ところが惜しいことに、日本語配列の場合、右シフトキーに追いやられて、最下段のZ~Mの行が微妙に左にずれている。このため、Nを打つときにMに指が触れてしまう。なぜこんな配置にしたのか。
Keychron K3 Max
次に候補に挙げたのが、キーボード専業の新興メーカーKeychronの K3 Maxだった。ロープロファイルで非常に格好いいと思ったが、これも日本語配列ではキー配置に癖があって、カーソルキーが上下左右ではなく、横一列に←↑↓→の順に並んでいる。これはとても慣れそうにない。なぜこんな配置にしたのか。(ちなみにviのカーソルキーのhjklは←↓↑→の順であり、これとも違っている。)
FILCO Majestouch Xacro M3A 70JP
次はFILCOのコンパクトキーボードでMajestouch Xacro M3A 70JP という製品。この製品はDIPスイッチでControlとCaps Lockを入れ替えられる。だがちょっと待ってくれ。カーソルキーの↑と↓がずれている。実用上支障ないかもしれないが、生理的に気持ち悪い。なぜこんな配置にしたのか。
ARCHISS ProgresTouch RETRO TINY
結局、行きついたのが、ARCHISS ProgresTouch RETRO TINY 日本語配列 だった。
この製品のいいところは、
- コンパクトな65%キーボードで、カーソルキーも省略されていない。
- キートップにカナが刻印されていないので、すっきりしている。
- DIPスイッチでControlとCaps Lock、WindowsキーとFnの位置を交換できる。しかも交換用のキーキャップもついている
- InsとDelキーが独立している。エディターでほとんどの時間を過ごすプログラマー向き。
- 軸の種類は黒軸、茶軸、青軸、赤軸、静音赤軸、スピードシルバー軸から選択できる。ただし、終売が近いのか、一部の軸は在庫切れで購入できない。
定価でも1万円程度だが、メルカリで程度のよい赤軸を購入した。
難を言えば、接続のUSBケーブルがUSB mini-Bであることだが、Surface Dockに接続して固定で使うので、特に問題はない。USB-Cに置き換えた後継製品が出ればいいのだが。
ControlとCaps Lockの入れ替えと静音化
早速、DIPスイッチでControlとCaps Lock、左Windowsキーと右Fnを入れ替えてみた。
しばらく使っていると、今度はキーの底打ち音が気になってきたので、静音化リングをはめてみたら、ほとんど気にならなくなった。キーストロークが若干短くなるが、かえってちょうどよくなった。使用感としてはスコスコと気持ちよく、打鍵ミスも減ったと思う。
これがキーボード沼の入り口でなければよいのだが…(レンズ沼よりは安いけど…)