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口語訳聖書(新約1954年,旧約1955年)のJIS X4081(EPWING)化

口語訳聖書(新約1954年,旧約1955年)の著作権が切れて、全文データが公開されていることを知ったので、JIS X4081(EPWING)化してみた→(1)HP、(2)Vector。オリジナルテキストはこちらからダウンロードできる→口語訳「聖書」新約および旧約/文語訳(大正改訳)/ラゲ訳

日本語聖書の電子版には、以前は電子ブックで新共同訳と新改訳の2製品があったが、現在は生産中止で入手できない。専用ビューア形式での電子聖書は、「Jnet−ばいぶる(日本聖書協会)」、「J−ばいぶる 1st 2000(いのちのことば社)」など何点か発売されており、まだ入手できる。だが、やはりEPWING版があると何かと便利だ。英語の聖書テキストでは、Maximilk氏がWEBおよびKJVをEPWING化したデータを、Vectorで公開しておられる。

前述のサイトでは、口語訳、明治元訳の旧約聖書の一部と大正改訳の新約聖書、ラゲ訳聖書のテキストがダウンロードできる。現在日本聖書協会から発売されている文語訳聖書は、明治元訳の旧約部分と大正改訳の新約の合本なので、これで文語訳聖書もほとんどのテキストがそろうことになる。実験的にこちらもJIS X4081データに含めてみた。文語訳聖書は名文で、日本文学にも深い影響を与えており、表現を参照したいこともあるので、EPWING版のニーズはあるはずだ。

上記のサイトで公開されている文語訳旧約は明治元訳の一部であり、全文がテキスト化されているわけではないが、この仕事量は驚嘆に値する。他に超漢字で文語訳聖書をテキスト化するプロジェクトhttp://homepage1.nifty.com/bible/があったようだが、こちらは新約は完結しているものの、旧約は創世記しか完了していないようである。そのうえ超漢字で公開されてもほとんどの人は使えない。

今後の課題としては、日英対訳や、四福音書の共観表の追加などがある。時間をみてゆっくりやっていきたい。

なお、今回聖書のテキストをいろいろ調べたところ、海外のフリーの聖書ビューアの完成度の高さに驚いた。e-Swordというソフトを使ってみたが、各国の聖書テキストの対照訳や、聖書辞書、聖書注解を連動して表示できたりとか、機能が充実している。聖書研究の歴史が長いからだろうか。