hishidaの開発blog

EBシリーズ(EBPocket,EBWin,EBMac,EBStudio),KWIC Finder,xdoc2txt,読書尚友の開発者ブログ

EBPocket on iPod touch device


やっと実機で動かせるようになった。ここに至るまでが大変だった。

iPhone Developer Program に申し込む

iPhone SDK自体は無料で配布されているが、そのままではiPhoneエミュレータ上でしか動かせない。実機へのインストールや、Apple Storeで販売するためには、iPhone Developer Programに加入しないといけない。スタンダード\10,800とエンタープライズ\33,800があるが、個人の場合はスタンダードで十分だ。

実は1/17にiPhone Developer Program StandardをApple Storeから購入手続きしたが、待てど暮らせど、アクティベーションコードの記載されたE-Mailがこない。Apple Store のアカウントで購入したのだが、どうやら、プロフィールに日本語が入っていると、登録されないらしい。しかもAppleからは何の連絡もないのだ。ADCにログインしてみると、名前が?? ?? で表示されている。プロフィールの変更から住所等の情報は変更できるが、名前は変更できないみたいだ。ほかのブログをみていると、メールで直接やり取りしないといけないみたい。

まずフォームから日本語で問い合わせしてみると、英文で「クッキーを受け取れる状態にしてiPhone Developer Program StandardをApple Storeから購入しなさい」みたいな内容の返信が来た。だから購入してますってば。懲りずに今度は英語で問い合わせを書いてフォームから送信すると、今度は日本語で返信が来て、アクティベーションコードが送られてきた。なんだかなあ。
メールにかかれたアクティベーションコードをクリックするだけでいいはずだが、なぜかエラーに。「その場合は手動で調整する」とのことなので、また「中の人」にメールを出し、やっとアクティベーションが完了した。これでProgram Portalに入ることができた。疲れた。

この場合いちばん正しい行動は、「普段iTunesで使っているIDとは別に新しいApple IDを取得し、プロフィールをすべて英語で書く」だったようだ。後の祭りだ。

iPod touchを買ってみる

ともかくこれで実機にプログラムがインストールができるようになったので、さっそく実機を買いに行った。電話はAd[es]で間に合っているので、iPhone 3Gではなく、iPod touch 16GBにした。32GBにしなかったのは、Classicから乗り換えるには、32GBでもまだ容量が小さすぎるから。たぶん近い将来64GB以上のモデルが出るだろう。

さらに実機で動かすには、プロファイルや証明書のインストールなど面倒な手続きがいるが、Program PortalのAssistantを使うと、画面の指示通りに行うだけで、実機へプロファイルと証明書がインストールできた。

これでtouchをMacにつないだ状態でXcodeiPhone device向けにビルドすると、プログラムが実機に転送されて起動する。まだいろいろ細かい問題はあるが、とりあえず実機でEBPocketが稼働した。ちょっと感動。でも実用的に使えるようにするにはまだ開発が必要だ。

今後の予定

iPhone Developer Program Standardでは、(自分も含めて)100台までのデバイスに配布することができるので、もう少し作り込んで安定したら、テスターを10人〜20人程度募集して使ってもらうつもり。はたしてApple Storeで販売するところまで行き着けるかどうか。