hishidaの開発blog

EBシリーズ(EBPocket,EBWin,EBMac,EBStudio),KWIC Finder,xdoc2txt,読書尚友の開発者ブログ

EBStudio リニューアル計画(6) EBStudio2 for Mac

EBStudio2のWindows版は12/1にリリースし、Vectorによる販売、および優待アップグレードも始まっています。
EBStudio2
お待ちかね?のEBStudio2 for Macも、本日より公式HPにて配布を開始。Windows版とライセンスキーは共通なので、Windows版を購入された方はMac版もフル機能が使用できます。
Mac版のEPWING辞書圧縮ユーティリティEBShrink for Macも同梱しており、EBMac と組み合わせれば、Mac OS XだけでEPWINGの辞書作成、辞書の圧縮、閲覧まで完結させることができます。
今後の予定では、任意のXMLからの変換を可能にするという作業が残っています。つまりXMLのどの要素を見出しやキーワード、装飾に使用するかというセマンティックを定義できるようにするということ。
ここまでできればEBStudio2のリニューアル計画は終わりになりますが、ちょっと疲れているので、あとは休み休み進めたいと思います。

lingvo辞書の要望について

EBPocket/EBWin4もlingvo辞書の要望をいただいていますが、こちらはちょっと手強そうなので、サポートが可能かどうかは今のところはっきりしません。lingvoはロシアのABBYY社の辞書フォーマットで、ソース形式のDSL形式とコンパイル形式のLSD形式があります。LSD形式は非公開ですが、LSDからDSLへの逆コンパイラが公開されているのと、DSL形式にネイティブ対応しているGoldendictのソースが参照できる(ただしGPLなので流用不可)ので、これらを参考にすれば、原理的には対応は可能。問題は解析と開発にかかる時間コストが妥当かどうかですね。
解析資料を誰かが文書化していて、StarDictやMDictと同程度の開発時間で対応できそうなら脈がありますが、今の所分かっている資料では、解析にかかる時間が大きすぎて、私が個人的に割ける時間が限られていることを考えると、厳しいと言わざるをえません。
妥協案としては、DSL形式だけサポートして、初回起動時にインデックスを自前で作るという手がありますが、ストアで売られているlingvoの辞書はLSDだけなので、ユーザの希望とは違うと思います。