macOS 10.15 CatalinaではEBMacが実行できないという報告を受けた。当方の環境は諸般の事情でまだ 10.14 Mojave のままなので確認できていないが、考えられる理由は次の二つ。
- Developer IDで署名されたMac app、インストーラ・パッケージ、カーネル拡張をmacOS Catalina上で実行するには、Appleからの認証が必要となった(この処置は2020年1月まで延期された。[2019/10/25追記])
- QuikcTimeのフレームワークが削除された。(EBMacはEPWINGの動画の再生にQuickTimeを使用している)
いずれApp Store以外からのアプリケーションのインストールが禁止される可能性もあるので、この機会にEBMac をApp Storeに登録する方向で考えている。というのは、2016年頃から、iOS Developer Program と Mac Developer Programが統合されてApple Developer Program になったので、iOSの開発者もMac のアプリケーションをApp Store に登録できるようになったからである。
このため、EBMacに次の改造が必要になる。
このうちSandbox対応の方が大変である。
EPWING辞書はSandboxの外にある。NSOpenPanelで開いたパス(EBMacでは辞書ファイルのパス)はアプリの起動中はアクセス権限があるが、アプリを閉じると権限が消えてしまい、次回起動時はアクセスできなくなる。そこでsecurity-scoped bookmarkにパスを保存すると、次回起動時にアクセス権限を付与することができる。この方法で実現しようと思っている。