hishidaの開発blog

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SII 電子辞書(2)

SII DAYFILER DF-X9001

一週間ほど使ってみた感想です:
【利点】

  • 英語系のコンテンツは最強で、今後もこれ以上の製品は出ないかもしれない。
  • 画面が高精細で見やすい。カシオの現行機とは比べ物にならない。
  • PASORAMAが使いやすい。検索や表示速度も十分速い。アイコンバーの占める面積が大きいことが欠点だが、ミニウインドーにするとコンパクトになる。ミニウインドーでは一括検索ができないが、辞書の切替は可能。
  • Androidのアプリをインストールできること。ただしGooglePlayはないので、何らかの方法でapkを転送する必要がある。貴重なキーボード付のAndroidとして利用できる。
  • 内蔵ストレージのDocumentフォルダにテキストを転送するとリーダーで閲覧でき、辞書引きもできる。

【欠点】

  • タッチインタフェースの新しいUIがこなれていない。セイコーの従来の機種からキーが大幅に減っており、慣れるまで使いにくい(ただしタッチメニューを使えばほとんど同じことができることが分かってきた)。[国語][英和]などのキーを押しても辞書のトグルにならず、画面のタッチでしか辞書が選べないのはストレスがたまる。結果的に一括検索を多用するようになった。
  • 電池の持ちが悪い。公称11時間。もっとも一日1時間〜2時間ほど引くだけなら一週間ぐらい持つし、卓上で使う前提なら、それほど問題はない。
  • 重量が重い。もはや携帯できる範囲を超えているので、卓上専用になる。
  • Androidベースなので、電源断の状態から電源を入れて使用できるまで30秒間かかるのは致命的な問題。朝電源を入れてスリープで使い、帰社するとき電源を切るという運用にしている。
  • これは自分の不注意だが、外装が意外に弱くて、気がつくと底面に傷がついていた。ケースがあったほうがいい。
  • シルカカードが使えない。

結局この機種のもっとも効果的な使い方は、卓上でPASORAMAで使うことだと思う。それだけにPASORAMAのUIを改良してほしかったが、今後改良が望めないのは痛い。
ちなみにDAYFILERのPASORAMAはWndows7 64bitやWindows8にも対応しているので、今後数年間は安心して使える。
なお、英語専用モデルのX8001や、ベーシックモデルのX7001もまだ在庫があるので、入手するなら今のうち。Androidアプリの動作テストをするだけならX7001でも十分だと思う。

SII G7001M-NH3

DAYFILERの利点と欠点が飲み込めてきたところで、セイコーの旧機種も欲しくなってきた。さすがに新品はないので中古品になるが、G7001Mの程度のいい中古を2万円でみつけたので買ってしまった。
NH3が品番に付くモデルはラジオ英会話のシルカカードがついてくる。
この機種はコンパクトモデルの最終型で、操作性に関してはほぼ完成されていると思う。画面も見やすくて、カシオやシャープの現行機よりも見やすいと思う。
DAYFILERと違い、開いてすぐ使えるのはとてもありがたい。だが、検索速度はちょっと遅く感じる。
欠点はリチウムイオン電池の持ちが25時間しかないことだが、この機種はUSB給電ができるので、モバイルバッテリやノートPCを携行していれば、事実上問題なかったりする。
ただ自分でバッテリの交換ができないので、バッテリがへたると修理になるのが不便なところ。数年使ってからセイコーが修理サービスを終える前に交換してもらおうと思う。