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EBPocket for WinRT(8) - 【最終決着】Windows8版のみ公開

5回目の提出でやっと合格になった。
http://apps.microsoft.com/windows/ja-jp/app/ebpocket-free/ec0b78a8-2ade-43a5-9a14-7e47d03d0e3f
結局、ARM版はパスしなかったので、x86版のみのリリースになった。ARM版を検証するには、WindowsRTの実機上で「Windows App Certification Kit on a Windows RT system」を別途ダウンロードして実行する必要がある。Windows Phone 8エミュレータはあるのに、WindowsRTはエミュレータがないので、デバッグするためには実機を必ず買わなければならない。
審査では、アプリの説明文まで審査の対象になるので、説明に記載していた「メニュー、図版メニュー、後方一致検索、条件検索、クロス検索、画像、音声再生」の文言が不合格になった。なぜなら、添付のサンプル辞書であるEDICT2にはこれらの機能がないためだ。結局、説明文から不合格になりそうな文言を全て削って合格になった。
この頭の固いレビューアに、「これらの機能はEPWING辞書に依存するもので、アプリとしては完全に対応しているのだ」ということを英語で説得する自信がない。そのやり取りに何度も費やされるであろうことを考えると、やる気が失せてくる。
また、言語が日本語の場合にメニューの文字列が英語だと「ローカライズが足りない」として不合格になる。検索方法のメニューを"Inc/Fwd/Bwd/.."のように英語の略称にしていたら不合格になったので、"逐次/前方一致/後方一致/.."のように日本語にしたら合格した。実にくだらない。きっと全然無関係な漢字でも、合格したに違いない。
ストアアプリの最大の問題はアプリがないことなので、Microsoftとしては、開発者の便宜をはかってストアを充実させることが一番大事だと思う。Windows App Certification Kitを通るものは、無条件に公開すべきだと思う。アメリカ人のレビューアに、日本固有規格のEPWING辞書の何がわかるのだろうか。悪名高いAppleの審査よりも、はるかに審査の内容がひどい。AppleStoreでは同じ文言が通っているのだから。
今後のバージョンアップ予定や、来年以降、開発者ライセンスの更新を行うかどうか(毎年5,000円が必要)は、今のところ未定である。
C++/CXやC#4.5の知識が得られたことは個人的に収穫だった。