hishidaの開発blog

EBシリーズ(EBPocket,EBWin,EBMac,EBStudio),KWIC Finder,xdoc2txt,読書尚友の開発者ブログ

Surface Pro タイプカバー初期不良 続編

前回はSurface Pro 6 タイプカバー同梱版を購入したところ、タイプカバーのマウスパッドが傾いて取り付けられているという初期不良について報告した。その後の経緯についてご報告する。

ebstudio.hatenablog.com

ビックカメラオンラインストアであるビックカメラ.comから購入したのだが、メールでの問い合わせの回答が「商品のサポートにつきましてはメーカーにて行わせて頂いております。お手数ではございますがメーカーに直接ご確認頂きたく存じます(原文通り)」という内容だったので、製品の保証書に記載されているMicrosoftのサポート窓口に電話してみた。
その結果、「初期不良にあたるが、Microsoftのサポートで対応すると新品交換ではなく再生品との交換になり、その場合保証期間が1年ではなく90日になる。ビックカメラは正規販売店なので、販売店で新品交換の対応ができるはず」という回答だった。当然そうだよね。
続いてビックカメラ ネットショップ サポートセンターに電話し、経緯を説明する。その結果、初期不良として交換に応じられないわけではないが、初期不良と判断したMicrosoftの担当者の名前がいる、と言われた。要するに本当に初期不良かどうかビックカメラ ネットショップからMicrosoftに確認電話を入れるという手続きが必要らしい。流石に担当者の名前まで控えていなかったので、再度Microsoftのサポートに電話し、前回の問い合わせ番号を伝えて担当者名を教えてもらい、再度ビックカメラ ネットショップに電話してMicrosoftの担当者名とこの案件の問い合わせ番号を伝える。
しばらくして折り返しTELがあって、交換に応ずるとのこと。この間、数時間を要してしまった。

最初のメールは、ようするに「初期不良かどうかの判断をメーカーにしてもらってくれ」という意味だったと思われるが、あの文面でそのような意味は読み取れない。そもそも個人購入なのに法人窓口のURLを教えてくるのもどうかしている。写真を添付しているのだから初期不良かどうかはビックカメラが判断できるはずだ。

後の祭りだが、ビックカメラの実店舗で購入していれば、現物を見せれば速やかに交換してもらえた可能性がある。またはMicrosoftオンラインストアで購入していれば、スムーズに返品交換ができただろう。今後はビックカメラオンラインストアは利用しないと誓った。明らかな初期不良を認めるのに購入者にこれだけの負担を強いるというのはあってはならない。これが高額のカメラやレンズだったらと思うとゾッとする。

実際の交換は来週になるが、Surface Pro 6自体は非常に優れた機種なので、開発環境として今後数年間はメインで使用すると思う。

Surface Pro 6 タイプカバー同梱版を購入するもタイプカバー初期不良

開発機にMacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)を使用しており、カメラと同時に持ち歩く機会が多いこともあり、兼ねてから軽量化したいと思っていた。順当に考えればMacBook Pro の現行版か、MacBook 12"になるが、あのキーストロークの浅いキーボードが生理的に全くダメで、MacBook Airのリニューアル版に期待していた。長年待ったMacBook Airリニューアル版も、結局あの浅いぺこぺこのキーボードで、もうMacBookで購入できる機種はないとついに諦めをつけて、Surface Pro の購入を検討するようになった。Surface Pro 6 は第8世代Core i5 クアッドコアで、少なくとも現在使用しているMacBook Pro Early 2015 よりも高速で、タイプカバーをつけても1.08kgと、500gも軽量化できる。ネックは価格だけだと思っていたところ、タイプカバー同梱で2割安いモデルが数量限定で発売された。これは買うしかない。

ビックカメラ.com にちょうど在庫があったので、発注して到着したのが11/23の本日。ところがあろうことか、タイプカバーのマウスパッドが初期不良で左側が浮き上がり、右側が沈み込んでいる。店頭在庫でもこんな状態は見たことない。これは開封直後の使用していない状態の写真である。

f:id:hishida:20181123151542j:plain

とりあえず購入店舗であるビックカメラ.com にメールで問いあわせたところ、

平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
ビックカメラネットショップサポート担当のXXXXと申します。

ご連絡が遅くなりまして、誠に申し訳ございません。

お問い合わせの商品、
【LJM-00011 Windowsタブレット キーボード付き Surface Pro 6(サーフェスプロ6)特別版 シルバー [12.3型 /intel Core i5 /SSD:256GB /メモリ:8GB]】
につきまして、ご迷惑をおかけ致しまして、大変失礼いたしました

お求めいただきました商品の不具合の確認など
商品のサポートにつきましては
メーカーにて行わせて頂いております。

お手数ではございますが
メーカーに直接ご確認頂きたく存じます。

メーカーの問い合わせ先のURLを記載させて頂きますので、
ご参照頂ければと思います。

* URLの途中で改行になっている場合には、
URL部分の全体をコピー後、ブラウザのアドレスバーに直接貼り付けてください。

Surface・お問い合わせフォーム」
https://www.microsoft.com/ja-jp/business/devices/support/

お手数をおかけ致しまして、申し訳ございませんが
何卒、よろしくお願い申し上げます。

その他、ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。
今後もビックカメラをご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。

そのURLは法人用なので役に立たないよ。

あいにく11/23は祝日なので、Microsoftのサポートは休み。

初期不良を認めさせて交換させたいが、経過はまたご報告する。

 

KWIC Finder 4.1 リリース

KWIC Finder 4.1をリリースした。主な追加機能は、ファイルの一括置換である。旧版のKWIC Finderで以前から要望のあった機能で、指定したパスのテキストファイルの文字列を一括置換する。ただし対象はテキストファイルだけである。

f:id:hishida:20181107153906p:plain

入力エンコーディングと出力エンコーディングを別々に指定できるのがミソで、例えばShift_JISのhtmlのMETAタグのエンコーディング指定をutf-8に書き替えて、同時にutf-8に変換して保存できる。これができるソフトは案外少ないと思う。

他にもテキストの置換の正規表現で $0, $1 のようなグループ指定できるようにした。

これで当初KWIC Finder のリニューアルで実装したかった機能はほぼ開発が終わった。

 

KWIC Finder 4 公開

KWIC Finder 4 (GREP検索・KWIC索引・ファイルビューア)をVectorで公開しました。

KWIC Finder 4

www.vector.co.jp

  • 従来のKWIC Finderのユーザは優待アップグレードがあります(50%引き)。
  • 開発意向表明を行った2018年8月以降に旧版のKWIC Finderを購入された方は、無料アップグレードできます。該当の方はメールにてVECTORの申込日・お申込番号をお知らせください。折り返しライセンスキーを送付します。

 

KWIC Finder 4 先行配布開始

KWIC Finder のリニューアル版の KWIC Finder 4 がほぼ完成したので、beta版を先行配布することとしました。

KWIC Finder 4

試用期間は30日あり、11月には正式版の配布とVectorでの販売を開始する予定です。

旧版のユーザの方は是非試用いただければ幸いです。

 

KWIC Finder リニューアルの進捗状況(3)

KWIC Finderリニューアル作業はほぼ完成に近付いており、現在はマニュアルの作成などリリース準備と最終テストを行っているところ。

前回の報告以後大きく変わったのは、テキスト表示のエディタコンポーネントを、C#のRIchEditBoxから、Azuki editor engineに変更したことである。

osdn.net

KWIC Finderでは、検索に一致したファイルの箇所を強調して表示している。この時にエディタコンポーネントを使用するが、C# の標準部品ではTextBoxとRichEditBoxが利用できる。TextBoxは文字の修飾ができず、テキストのサイズも64Kまでという制限があるので、RichEditBoxを使用するしかない。ところがC# のRichEditBoxは、なぜかCR+LFを内部で勝手にLF 1個に変えてしまうので、検索に一致したファイルのオフセットとRichEditBoxのテキストのオフセットがずれてしまう。また、ファイルサイズの制限がないのは良いが、数百KBを超えると極端に動作が遅くなる。

何か代替になる日本語に対応したエディタコンポーネントを探したところ、Azukiが見つかった。右端で折り返すモードで大きなサイズのファイルを読み込むと流石に遅くなるが、RichEditBoxよりは良好なようだ。他にも行番号の表示の有無や、制御コードの表示の有無など、細かく設定できる。

良質なコンポーネントを利用しやすいライセンスで公開してくださっている作者の方に、感謝したい。

KWIC Finderリニューアルの進捗状況(2)

はてなダイアリーが2019年春で終了するということで、はてなブログに引っ越してきました。過去ログのインポートを行ったところ、混雑しているのか数日かかりましたが、移行はうまくいったようです。今後の開発関係のお知らせはこちらのブログで行わせていただきます。

KWIC Finderリニューアルの新機能

前回の報告後に実現できた新機能をご紹介する。

1) Windows Search対応

全文検索について、Hyper Estraierだけにすると告知していたが、Windows Search4.0に対応できることになった。Windows Search はWindows Vista以降はOSに統合されており、マシンの空き時間にインデックスをバックグラウンドで作成している。通常はファイル名だけの検索だが、指定によってファイルの中身もインデックス化できる。

ただし必ずしも期待するようなインデックス化がされているかどうかわからないので、
特定のディレクトリを対象に漏れのない全文検索を行うには、Hyper Estraierのほうが向いていると思う。

2) iFilter対応

iFilterに対応できる見通しがついた。iFilterを使用すると、例えば富士ゼロックスDoduWorksの文書を検索することができる。

3) PDFのブラウザモードでのプレビュー

Adobe Readerがインストールされていれば、ブラウザモードでPDFをインライン表示できる。

 

現在は基本的な機能の開発はほぼ終わっており、実際の利用現場に近い環境でのテストとバグ出しを行っている。従来のKWIC finderよりも操作性が向上しているので、なるべく早くリリースしたい。10月一杯をテストとマニュアル作成に費やし、11月にはリリースできると思う。